ビクラムヨガ現役インストラクター櫻子です。
今回、全米ヨガアライアンス認定校 リラヨガ・インスティテュート設立者としてたくさんのヨガインストラクターを育てている乳井 真介先生のお話を聴く機会を得たので紹介します!
ヨガ=ポーズ?
ヨガというとちょっと変わったポーズをとることが身体にいいらしいというイメージがあるかもしれません。
もしくは、スタイルに気を配る女性が行う流行りのエクササイズという見方もありますね。
でも、ヨガはそれだけではない。
人はなぜ生まれ、死んでいくのか。
この人生のルールというべき哲学がヨーガにはあり、ヨーガを学ぶことで人生をもっと楽しめる。
だから、本物ヨーガにこだわって伝え続けています。
という方のお話を聴いてきました。
ヨーガは単にポーズを行うことではありません。身体が若返り、しなやかで健康になるのはもちろんですが、それ以上に私たちの人生を根底から変化させ、美しい光に満ちた楽園へと導く魔法の力をヨーガは宿しています。(乳井真介)
今回伺ったのは、目黒区の学芸大学駅にあるリラヨガ・インスティテュート。
リラヨガ・インスティテュート
学芸大学駅近くにリラヨガ・インスティテュートというヨガスタジオがあります。
乳井真介先生が指導しているヨガの総合学院です。
駅から近いのですが、大きな看板などなく、、静かに佇んでいるような落ち着いたスタジオです。
ヤマト運輸の上、という情報を失念するとしばらくうろうろするかも(汗)
スタジオは自然素材をふんだんに使った居心地のよい空間でふっと呼吸が楽になります。
リラヨガ・インスティテュートはヨガ指導者養成コースの世界的スタンダードである全米ヨガアライアンスと現役の医師たちが顧問を務める内閣府認証特定非営利法人日本統合医療協会という二つの協会の全国唯一の認定校であり、医学的見地からヨガを広めるメディカルヨガインストラクターと世界標準である全米ヨガアライアンス認定インストラクター(RYT200)という2種類のヨガ資格を取得することができます。(リラヨガ・インスティテュートHPより)
乳井真介先生
リラヨガ・インスティテュートの創立者であり、現在もヨガ指導者を目指す方々を指導しているのが乳井真介先生。乳井先生がご自身で語った自己紹介をかいつまんで記します。
人生のドン底でヨガに出会う
ヨガ歴20年。
大学時代には西洋哲学を学んでいたが、生きる意味を見つけられないつらい日々を送っていた。
大学を卒業し出版社に就職するも1年で退職。
23歳の時に何となくガンジス川を見てみたかったとインドへ向かい、パラナシという観光地への飛行機の中で隣になったインド人に「リシケシへ行け!」と熱心に勧められ、リシケシへ降り立つ。(リシケシはあらゆるヨガが学べるヨガのデパ地下のような場所)
ヨガはポーズと呼吸法だけではない!求めていた人生の意味のヒントがある!
学生時代からブラジリアン柔術をしており、ヨガについては「ヒクソングレイシーがやっていたな」という程度の予備知識で、ヨガの道場に通い始める。
そこで、80歳くらいのおじいさんが話すヨガの哲学によって、心が晴れ、生きていけるかもと思えるように。
その後、渡印、渡米を繰り返し、様々なヨガを学び、人生に悩むことはなくなっていった。
人生のルールがヨガにはある。ルールがわかれば楽しめる。
2004年に大手ヨガスタジオのディレクターを務め、ヨガインストラクターを目指す人たちの指導を始める。
2008年にヨガの総合学院リラヨガ・インスティテュートを設立。
1000人以上のヨガのインストラクターの育成に携わる。
ヨガの魔法を多くの人のもとへと届けるためには、優れたヨガ指導者の育成が必要不可欠と熱心にヨガインストラクターの育成を続けています。
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乳井真介先生、、インド行ったよねー、この人、何があっても驚かないし、怒らないだろうなーという雰囲気の人です。
落ち着きが半端ないです(爆)。
乳井先生の著書を紹介しておきます。
リラヨガ・インスティテュートがこだわる本物
さて、ヨガの魔法を多くの人のもとへ届けたい。そのためには優れたヨガの指導者の育成が必要不可欠とする乳井真介先生のリラヨガ・インスティチュートでは何が学べるのでしょう。
下記、乳井真介先生が語っていた内容をまとめました。
ヨガの経典『バラバットギータ』『ヨガスートラ』を読み解く
ヨガはポーズだけではない。呼吸だけでもない。
もちろん、ポーズも呼吸も大事だけれどそれだけではないヨガの哲学の部分をしっかりと伝えていきたいと、リラヨガ・インスティテュートではヒンドゥー教の経典『バガヴァット・ギーター』、パタンジャリによって編纂されたというヨガの経典『ヨガスートラ』を読み解きます。
どちらもヨガの哲学を伝えるものですが、とても難解。。
『ヨーガスートラ』はヨガによって三昧(サマーディ=至福)に至るまでの方法を解説していますが、まず「ヨガとは心の死滅なり」から始まり、、読んでいてもなかなか入ってくるものではないかと思います(汗)
それを、ヨガによって人生のルールを学べるとする乳井真介先生がわかりやすく解説してくれます。
例えば、心の動きは瞬きに現れるとして、2人でペアになりお互いが瞬きをしたら手を挙げるという実験をしました。
座学だけでなく、体感しやすい実験を重ねて、理解していく眠くなりにくい講義はとっても腑に落ちる内容でした。
理解できると楽しいですね。乳井真介先生の講義はとても楽しく、頭でも身体でも心でも納得するお話です。
ステップとしてのアーサナを安全に深める身体を鍛えるメソッド
人生というゲームは身体が健康であるとより楽しめる。
宗教は幸せになりなさいと語っているが身体は置いてきぼりにされている。
身体を鍛えることで健康になれる。
ヨガは身体を置いてきぼりにしていないところが素晴らしい。
と乳井真介先生は言っていました。
身体を鍛えるメソッドとして、こんな実験をしました。
前屈をすると腿の裏側のハムストリングス、お尻が悲鳴をあげて床から20cm上までしかできない男性、乳井真介先生と2〜3分の体操(筋トレ?)を実施。
なんと!直後、前屈をして床に指が届くように!
「相反性神経支配」とホワイトボードに書いて、縮めると緩めるはセットである、身体が硬くなるのは筋力の低下が原因であると解説してくれました。
ヨガのアーサナを練習することで、筋力が高まり、柔軟性が増し、疲れ知らずのエネルギッシュな身体を手に入れることができます。
そして、人生をより楽しめるようになります。
でも、ポーズの完成形を求めるあまり、身体を痛めしまう人が実はたくさんいます。
方法を知らずに、いきなり強烈な開脚や前屈、後屈、高度なポーズに挑戦することは非常に危険ともないえます。
どうして身体を痛めてしまうのか?それは、やり方を間違えているから。
リラヨガ・インスティテュートでは、家でも怪我をしない安全に行えるアーサナを学びます。
解剖学を学び、理学療法士から身体の扱い方を学び、身体をどう扱えばいいのかを勉強します。
怪我をさせない、人の体がわかる自信を持って指導できる先生に、また、自信を持って生徒さんの身体に手を触れられる臨床に基づいた技術を身につけることを目標にしているそうです。
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力づくでない、ふっと軽く身体が反応してアーサナが深まるアジャストの方法も学べそうですね。
一気に柔軟性が高まる魔法のようなメソッド、櫻子も学びたいです!
リラヨガの目指す瞑想
ヨガの目指す瞑想は、24時間瞑想状態が続くこと。
瞑想とは高い集中状態のことで、座って目を閉じて浮かんできた雑念から意識を逸らすということではないかなぁと乳井真介先生はちょっと困った表情で笑っていました。
ヨガは心の波立ちをなくすこと、24時間、瞑想状態が続くことを目指しています。
リラヨガ・インスティチュートでは瞑想を内観といい、学びます。
瞑想をして何か浮かんできたら、それは人生の宿題だから書き出して片付けよう、眠くなったら睡眠が足りないということだから寝よう、身体の痛みがでたらどこか柔軟性が不足しているのかもしれないからアーサナで身体を整えようと乳井真介先生は語っていました。
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櫻子はそのような瞑想を初めて耳にしましたがが、確かにやり残してきた宿題はやってしまった方が軽くなりますね。
身体が睡眠不足を訴えるなら、脳も休んでいないのだから休ませてあげた方がいい。
安定して座っていられないなら気持ちよく座っていられる身体を手に入れるためにアーサナに取り組む。
確かに、こういった瞑想を重ねていけば、毎日が健やかに過ごせそうです。
そして、瞑想状態を妨げる要因を取り除くことで集中が高まった瞑想状態をキープできるようになることをゴールとするとのこと、うーん、確かに。
宿題が終わった夏休み、宿題が溜まった夏休み、どっちが楽しめるか、答えは決まっていますね。
そのほか リラヨガで学べること
リラヨガ・インスティテュートでは、ヨガの魔法を伝える指導者を育てることを目的としており、全米ヨガアライアンス(RYT200)認定校として、ヨガアーサナ70種、ヨガ哲学、解剖学、呼吸法、瞑想法、食事法、アーユルヴェーダ、指導理論、指導技術を学べます。
また、メディカルヨガ資格認定校として基本となる30数種類のアーサナの指導法と軽減法に加え、基礎医学や生理学、心理学・ハーブまで幅広い知識と技術を学べます。
5000年以上に及ぶ格式あるインド式ヨガの伝統を尊重しながらも、身体の仕組みを正しく理解し、無用な怪我を防ぐための解剖学や生理学を取り入れたアプローチを積極的に取り入れているオリジナルでカリキュラムでヨガを総合的に学べるのがリラヨガ・インスティテュートです。
「リラ」はサンスクリット語で“神々のダンス”を意味する言葉です。またフランス語では‟ライラック”を指し、「リラの咲く頃」という言葉は‟すばらしい季節”を意味します。いつも笑顔を忘れず、目の前に広がる世界と素敵なダンスを踊るように人生を謳歌して歩んでいけるように。そんな願いを込めてこの名前をつけました。私たちはヨガを古代インドの賢者たちが残してくれた、誰もが望む輝きに満ちた人生を手に入れるための‟魔法”であると考えています。そんなヨガの魔法の力を日本中へ届け、老若男女、誰もがヨガの木陰で憩える社会を作ることが私たちのミッションです。(リラヨガHPより)
リラヨガ・インスティテュートのティーチャー・トレーニング
リラヨガ・インスティテュートのティーチャートレーニングはステップ方式になっていて、ヨガっていい!と実感して、いつのまにかヨガの指導をスタートしているような内容になっているそうです。
ヨガを体系的に学びたいという方、リラヨガ・インスティテュートのティーチャートレーニングの説明会が開催されていますので、ぜひ乳井真介先生のお話を聴いてみてください。
説明会に参加すると、リラヨガでの通常クラスが一回無料で受けられるそうです!
リラヨガ・インスティチュートは全米ヨガアライアンス認定校(RYT200)、メディカルヨガ資格認定校です。両方の資格が取れるのは全国唯一。
ヨガの素晴らしさを自信を持って伝えたいと考えている方にはうってつけの学校ですね。
そのほか、資格の講座以外にもステップアップのワークショップ、通常のヨガクラスも実施しており指導者を目指している方も目指していない方もヨガの魔法を学ぶことができるそうです。
あとがき
ビクラムヨガ日和というビクラムヨガのブログに記事を書いていますが😅、実は櫻子は2007年に乳井真介先生のティーチャートレーニング1を受けています。(ビクラムヨガのティーチャートレーニングは2006年)
ものすごく面白くて、とってもためになりました✨
ティーチャートレーニング中に妊娠が発覚し、ステップ2、3は受けずに今に至ります。
久しぶりに乳井真介先生のお話を聴いて、やっぱりヨガっていいなーと思いました。
ビクラムヨガのスタジオではほとんどヨガの哲学は話はしませんが、ヨガへの興味が深まっている方には乳井先生のお話は面白いだろうなと思って紹介させていただいています。
ビクラムヨガはポーズのチャレンジそれぞれがものすごい瞑想です。
そして、また違ったヨガもあるということを知ってみると人生のヨガが深まるかも。
スタジオでポーズをとることがヨガの全てではなくて、人生を豊かに彩り鮮やかに軽やかにしてくれるものかなぁと思います。
みなさんの人生がヨガと共にありますように。
みなさんの毎日が健やかで幸せでありますようにお祈りしています🌸
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